労働党統一戦線部

노동당 통일전선부

◆統一戦線部長金容淳兼職(労働党対南担当秘書)

◆文化部→統一戦線部(83年〜)

◆公開的な宣伝及び政治工作を担当

 82〜83年以前には、労働党文化部と呼ばれた。統一戦線部は、宣伝、対南放送、ビラ配布、海外親北組織管理等、公開的な宣伝・扇動工作を展開する部署である。このような心理戦任務の外にも、南北対話業務も管轄している。労働党4個実務部署の中で、政治的には最上部署として、部長は、対南担当秘書である金容淳が兼職している。

 統戦部の主要活動は、海外僑胞や同胞の包摂工作、韓国内の民間団体を対象とした統一戦線構築等である。また、大小の対南提議、南北対話・交流等の業務も、全て統戦部所管事項であり、韓国内の主要人士の訪北事業も統戦部で管掌している。北朝鮮が執拗に追求している政治協商会議・汎民族大会等と汎民連・汎青学連等の活動も、統戦部で管掌している工作業務の中の1つである。一例として、韓国の特定社会団体関係者や宗教人が北朝鮮側関係者の招請状を受けて訪北する場合、その訪北動機や意図が何なのかが、一旦統戦部の工作対象となる。北朝鮮の対南前衛機構である祖国平和統一委員会(祖平統)・祖国統一民主主義戦線(祖国戦線)・在北平和統一促進協議会等は、全て統戦部の外郭団体である。最近、姿を現して活動領域を広げているア・太平和委員会や韓国内の地下党として造作宣伝している韓国民族民主戦線(民民戦)も、統戦部所属である。甚だしくは、政党の看板を 掲げている社会民主党や天道教青友党、宗教団体の看板を掲げている基督教徒連盟・仏教徒連盟・宗教人協議会等も、全て統戦部の管理と指示を受けている。南北対話や交流等で見慣れた チョン・グムチョル・安ビョンス・李チョンヒョク、ソウル火の海発言で有名になった朴ヨンス等、対南前衛機構幹部達の実際の所属職責と職級も、統戦部の副部長級である。統戦部が他の3個部署と区別される最も大きな特徴は、業務の特性上、部署の要員が公開的に活動する点である。言うなれば、表に出て対南業務を遂行している計算だが、このように公開的に推進されている対南業務は、全て統戦部で扱っていると見れば、ほぼ間違いない。統戦部は、比較的軍部とも 間柄が近いが、統戦部側が最近軍部と力を合わせて、対外連絡部要員を大幅粛清したことがる。

■統一戦線部の組織

総政治局 人民武力部 敵工部 北朝鮮の対南心理戦遂行機構図

北朝鮮の対南心理戦遂行機構図

bullet直接浸透課:工作員の第3国経由による目的地潜入
bullet南北会談課:南北間の会談、韓国学生の北朝鮮誘引、韓国実業界幹部の北朝鮮招致、南北間の交流
bullet海外担当課:海外出張・留学中の韓国人、在日朝鮮総連、海外の北朝鮮支持者の包摂
bullet南朝鮮研究所:韓国の政治・経済・軍事・社会等の資料・情報の分析・研究。資料収集は、主として日本国内で行われている。
bullet外郭団体課:
bullet祖国平和統一委員会
bullet祖国統一民主主義戦線
bullet在北統一促進協議会
bullet韓国民族民主戦線
bullet海外同胞援護委員会

直属機構

bullet40号室:ビラ製作
bullet310号連絡所:ビラ散布

教育機関

bullet平壌学院(毘廬峰連絡所):78年活動開始。数十名単位で、1期3ヶ月、年4回、在日朝鮮人、貿易関係者、日本人、韓国系帰化日本人に対して、教育を実施する。教育内容は、情報収集、諜報活動、尾行、射撃、潜入、破壊工作、通信訓練等である。

■救国の声放送

 対南黒色宣伝組織である「韓国民族戦線」(統一革命党を1985年7月に改称)の代弁放送。1970年6月1日、「統一革命党の声放送」という名前で、当初電波を発送したが、統一革命党が「韓国民族民主戦線」(民民戦)という名前に変わるや、この放送も同年8月に現在の名称に変わった。

 党統一戦線部の指導下の「民民戦」傘下の「七星山連絡事務所」(平壌市フンブ洞所在)がこの放送と「民衆の山彦放送」(1989年6月中断)を管掌している。

 北朝鮮は、この放送が韓国内で放送されているように偽装するため、韓国出身入北者を放送要員に活用してきており、1982年にドイツ留学中に入北した李チャンギュンが顧問、 李ジンヨンが副所長を担当している。

 また、1969年12月、江陵で拉致された大韓航空スチュワーデス、ソン・ギョンヒ、チョン・ギョンスク等と1985年頃にフランス留学中に入北したホ・ホンシク等、7〜8名の入北者が北朝鮮人と一緒に勤務しているが、ホ氏は、英語放送を担当している。

 この放送は、中波1チャンネル、短波6チャンネルで、夕方5時〜午前10時、12時〜午後4時、午後7時〜夜2時まで等、1日16時間を放送しているが、ソウルで地下放送しているように偽装している。

 黄海南道海州南山に送信所があり、放送内容は、ほとんどが韓国社会の混乱造成と流言飛語の流布及び金日成・金正日の体制賞賛宣伝で一貫している。

活動

bullet北朝鮮の対南政治工作の実態
bullet「民族民主革命党」間諜事件及び金ヨンファン、崔ユシク反省文:国情院
bullet国情院工作秘話:宋斗律の自白を引き出した北朝鮮工作員のコンピュータ・ディスク:月間朝鮮10月号

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最終更新日:2004/03/19

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